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赤ちゃんの「歯ぐずり」は、離乳食が始まる前触れとなる成長のサインのひとつです。
うれしい反面、初めての育児では「急にぐずるけど体調が悪いの?」「夜泣きが増えたけど痛いのかな…」と不安になりますよね。ぐずり始めた時期が生後6ヶ月前後なら、原因は「歯ぐずり」かもしれません。歯ぐずりの特徴や対処法を知っておくと、「今はこういう時期なんだ」と気持ちに余裕を持って見守りやすくなります。このコラムでは、歯ぐずりがいつから・いつまで続きやすいのか、今日からできる対処法についてお伝えします。
歯ぐずりって何?どんなときに起こるの?
「最近、よくぐずるけど…もしかして歯が生えてきているのかな?」
そんなときに耳にすることが多いのが「歯ぐずり」という言葉です。
歯ぐずりとは、歯が生え始める前後に、歯ぐきのムズムズした違和感や軽い痛みが原因で赤ちゃんが不機嫌になってしまう状態のことを指します。医学用語ではありませんが、育児の中でよく使われる表現です。
赤ちゃんは、「歯ぐきがむずがゆい」「なんだか変な感じがする」といった不快感を言葉で伝えることができないため、
・よだれが増える
・機嫌がコロコロ変わる・抱っこをせがむ
・夜中に起きやすくなる・寝つきが悪くなる
・授乳やミルクの途中で嫌がる
・なんでも口に入れてカミカミする
といった行動でサインを出します。
歯ぐずりは、歯が生えてくるための自然なステップであり、多くの赤ちゃんに見られるものです。一方で、発熱や下痢などの全身症状が強い場合は、別の原因が隠れていることもありますので、そのときは早めにご相談いただくと安心です。
歯ぐずりはいつから始まる?月齢別の目安と個人差
歯ぐずりは、歯が生える前後のムズムズした違和感から起こることが多く、早い子で生後3〜4ヶ月ごろ、多くは6〜10ヶ月ごろに見られます。ただし月齢にはかなり個人差があり、「周りと違う=おかしい」わけではありません。赤ちゃんのペースを知る目安として、時期のイメージを持っておきましょう。
生後3〜5ヶ月ごろ:早い子で見られる歯ぐずりのサイン
まだ歯は見えなくても、早い赤ちゃんでは3〜5ヶ月ごろから歯ぐずりのような様子が出ることがあります。よだれが増える、手やおもちゃをよく噛むような仕草をするなどが代表的なサインです。
生後6〜10ヶ月ごろ:多くの赤ちゃんで歯ぐずりが始まる時期
多くの赤ちゃんは、生後6〜10ヶ月ごろに最初の歯が顔を出し始め、この頃に歯ぐずりがはっきりしてきます。よだれが一段と増え、何でもカミカミしたがり、機嫌がコロコロ変わることも。歯ぐきが少し白っぽくなってきたり、前歯の先がうっすら見えることもあります。
1歳を過ぎても歯が生えない・歯ぐずりがない場合の考え方
1歳を過ぎても歯が生えていない、歯ぐずりらしい様子がない場合でも、体の成長に問題がないことも多くあります。ただ、1歳3ヶ月を過ぎても歯がまったく見えないときや、心配な点があるときは、一度小児歯科で診てもらうと安心です。レントゲンで歯の芽の有無や位置を確認でき、今後の生え方の見通しも相談できます。
歯ぐずりはいつまで続く?落ち着くタイミングの目安
「いつまで続くんだろう…」という不安も大きいですよね。歯ぐずりは、多くの赤ちゃんで最初の前歯が生える時期に強くなり、その後、奥歯が生える頃にもう一度ピークが来ることがあります。
前歯が生える時期の歯ぐずりのピーク
最初の乳歯(下の前歯)が生え始める生後6〜10ヶ月ごろは、多くの赤ちゃんにとって歯ぐずりの第一ピークです。歯ぐきがぷっくりしてきたり、白く見えてきたりする時期と重なり、ムズムズ感から不機嫌になりやすくなります。
奥歯が生える1〜3歳ごろの「第二の歯ぐずり」
1〜3歳ごろ、奥歯が生えてくるタイミングでも、再び歯ぐずりのような様子が見られることがあります。前歯のときよりも歯が大きく、奥の方で生えてくるため、違和感も強く感じやすい時期です。急に食事を嫌がったり、口の中を気にするしぐさが増えることもあります。
ぐずりが長引いていると感じたときのチェックポイント
「さすがに長い気がする」「他の子よりつらそう」と感じたときは、少し視点を変えて様子を見てみましょう。高い熱が続いていないか、食事や水分がしっかり取れているか、口内炎や頬の腫れなど歯ぐき以外のトラブルがないかがチェックのポイントです。ご自身だけで判断するのが不安に感じられるときや、歯の生え方が気になるときは、一度小児歯科でお口全体を確認すると安心です。
今日からできる歯ぐずり対処法|家でのケアとNG行動
歯ぐずりはしばらく付き合っていくことが多いので、家でできるケアを知っておくと保護者の方の気持ちも少し楽になります。ここでは、今日から試せる対処法と、むし歯や生活リズムの乱れにつながりやすいNG行動を紹介します。
冷たい歯固め・ガーゼで歯ぐずりを和らげるコツ
冷たい歯固めや、冷やした濡れガーゼは、歯ぐきのムズムズを和らげるのに役立ちます。口に入れるものは、必ず清潔な状態で使いましょう。歯ぐきをこする時は、強く押しつけず「そっとなでる」くらいの力加減が安心です。
抱っこ・声かけ・遊びで気をそらす工夫
どうしても不機嫌が続く時は、歯ぐきそのものを何とかしようとするよりも、抱っこやスキンシップで安心させてあげることも大切です。いつも好きな歌を歌う、好きなおもちゃで一緒に遊ぶなど、「これをすると落ち着きやすい」というパターンをいくつか持っておくと、ママ・パパの心にも余裕が生まれます。
やりがちなNG対処(甘い飲み物・長時間の哺乳瓶など)
ぐずりが続くと、つい「甘い飲み物を与えて落ち着かせる」「哺乳瓶をくわえっぱなしにする」などで乗り切ろうとしてしまいがちです。しかし、これらはむし歯のリスクや、食事・睡眠リズムの乱れにつながることがあるので注意が必要です。
広島市佐伯区で赤ちゃんの歯の相談なら、かわもと歯科クリニックへ
歯ぐずりは、赤ちゃんのお口の成長のサインです。同時に、むし歯予防や歯並びの土台づくりを始める大切なタイミングでもあります。
かわもと歯科クリニックでは、年齢や性格に合わせて「いつから・どんな道具で・どう磨くか」を丁寧にお伝えします。実際にお口を拝見しながら、仕上げ磨きのコツも一緒に練習できます。「嫌がってなかなか磨けない」「上の子のときに苦労した」という方も、遠慮なくご相談ください。
また、いきなり治療をするのではなく、まずはお口のチェックや、椅子に座る・器具を見てみるところからゆっくり慣れていきます。歯ぐずりのタイミングをきっかけに、無理のないペースで歯医者デビューを一緒に進めていきましょう。